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人間50を過ぎれば誰でも病と向き合う。


僕は30を過ぎた頃、そいつと出会った。
“痛風”だ。

耐えられない痛さに病院に駆け込んだ。
注射を1本打ってロキソニンなどを処方される。
翌日には痛さはなくなる。

痛くないから予防の薬はのまない。
そして数ヶ月後に発作。
この繰り返しで今日まで来た。

この20数年間で病は増えた。
ちょっとした狭心症。
ちょっとしない腰痛。
腎臓なども少し患いハゲた。
その都度、病院で薬を処方されるが僕はのまないのだ。
別に信条があてのことではない。
めんどうなのだ。


そして最近は高血圧だ。
数値はびっくりだった。
生命存続の危機を初めて感じたくらいだ。


僕は会社でよく耳にした“あかっちクリニック”に行くことにした。
赤土と書いてあかっちと発音する
最初はふざけているのかと思ったが、どうやら正式名称だ。

菊川市の家庭医療センター。
初診で約30分ほど病歴やら生活習慣やらを丁寧にアセスメント。
心電図、血液検査、尿検査、レントゲン撮影。
まるで人間ドックだ。


頂いた処方箋は3種類
高血圧・痛風・狭心症の予防薬
僕は感激した。1ヶ所で事足りるのだ。

2週間後、調子に乗った僕は皮膚の痒みを訴えた。
ちゃ~ぁんとヒルドイド軟膏が処方されていた。


菊川市ってすごい。
家庭医ってすごい。
僕の健康もなんとか保たれるような予感がしてきた。